Solanoの鉄旅駅旅ブログ

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移転先『ある日、旅の空で…【新装版】

飯田線南部、木造駅舎を巡る旅

新しいカメラを試しにちょっと飯田線へ…

 先日、ミラーレスの一眼カメラ、フジフィルムのX-T1とレンズXF18-135mmを購入しました。フジの一眼は全く初めてで、そこで試し撮りをと思いました。どんな感じなのかつかむには、やはり自分がよく撮っているものをいつものペースで撮るのが一番で、やはり木造駅舎だなと思いました。

 そこで名古屋から日帰りでき、木の質感豊かな木造駅舎がある路線という事で、飯田線の南部が思い浮かび旅に出ました。

 JR飯田線は長大ローカルと言える路線で、全体として列車本数は多くないですが、豊橋‐豊川間の区間運転の列車は多く運行されています。今回はほぼノープランの旅で細かい行程は決めていなく、とりあえず、停まっていた豊川行きの列車に乗り込みました。

牛久保駅

 まず最初に豊橋駅から4駅の牛久保駅で下車。実に十数年振りの訪問です。

牛久保駅プラットホームと木造上屋

 前回は大き目の木造駅舎が印象に残っていたのですが、この1番線の幅が広いプラットホームと古い木造の上屋が見事です。

飯田線・牛久保駅駅舎

 大きめの木造駅舎も健在です。戦中、近くにある軍需工場の工員の利用が多く、1943年にこの駅舎に建て替えられたとの事で、その頃の駅の賑わいを今に残しているかのような駅舎です。今でも、それなりに利用者が居るようで、簡易委託駅で駅員さんも居ます。

 前回は気付かなかったのですが、駅舎隣に大きな木造倉庫が残っています。こちらはホーム側に面した部分がトタンで覆われている以外は、木の質感が露わで趣き深い雰囲気を放っています。

浦川駅の駅前を歩く

そして牛久保駅から、飯田線全区間走破の岡谷行き普通列車に乗りました。

 車窓は夏の陽が眩しい緑深い風景に移り変わっていきます。4月に小湊鉄道に行って以来、旅らしい乗り鉄はしていなく出不精気味だったので、車窓から見える自然豊かな風景に、芯がほぐされるような癒される心地を感じます。

 そして2時間近い乗車の後、浦川駅で下車しました。ひどく遠くに感じますが、牛久保駅からの距離は僅か50kmちょっと…。駅が多く行き違いもたびたびある上、山間の地形でカーブが多いなど線形があまりよくないため、体感的な距離はかなりある気分がします。

飯田線、浦川駅の木造駅舎

 外観はトタンで改修されていますが、古い木造駅舎が残っています。

 改修されているとは言え、所々で木造駅舎らしい味わい深さを垣間見せます。駅舎正面車寄せ下も、この通り木目走る見事な質感!

 今回、浦川駅で降りてみたのは、かつて飯田線のある駅で停車した時、車内から見た駅前の街並みと言うか雰囲気が、どことなく印象的で心に残っていたためでした。「ある駅」とは、確か「浦」がつく駅名だったかなという以外は…、というかそれさえも曖昧で、どの駅だったかはさっぱり解りません。改めて浦川駅に降り立ってみると、何か違うかなという気もしますが、これも何かの縁と思い、街並みの中に足を向けました。

飯田線・浦川駅前の街並み

 駅の周囲には山間に家屋がいくつも寄り集まっている感じで、飯田線のこの辺りの駅では規模が大きな街と言えます。

 ローカル線の駅前と言えば、衰退が顕著で、シャッター通り商店街と言われる事もあったり、過疎化が進み廃屋が目立つ所も珍しくありません。

 しかし浦川駅前を歩いていると、確かに空家も目に付きます。しかし、山に囲まれた風景の中、商店がぽつりぽつりと営業していたり、ちょっと古い家屋が並んいたりするこじんまりとした街並みの中を歩いていると、地方の駅前はこんな風だったのだろうか思わせるような、そこはかとなく懐かしい雰囲気が漂っています。

 現実としては一旅行者にはわからない高齢化などの問題があるのだと思います。しかし、大きな街やショッピングモールから隔てられた山間の立地のため、細々と昔の雰囲気が保たれているのかなと思いました。

浦川駅前の街並み、郵便局局舎

 通りから少し奥に入った所には、レトロな木造洋館の姿が…。地元の人に聞いてみると、元郵便局との事。

湯谷温泉駅

飯田線・湯谷温泉駅の木造駅舎

浦川駅からは豊橋方面に折り返し、湯谷温泉駅で下車。大正時代、国鉄の前身の鳳来寺鉄道時代は同社直営の旅館も併設されていた2階建ての大型木造駅舎で、むしろ木造アパートの雰囲気です。

 建物の大半を占めた旅館部分が閉鎖され、もうかなり経っていると思われます。もはや廃虚のようになり朽ちてゆくだけと思っていました。しかし、今回訪問してみると、何と!板張りが一部新しいものに取り替えられるではありませんか!老朽化が進んでいて、いつ建て替えられてもおかしくないと思っていましたが、当分は大丈夫のようです。年月を経て渋みを放つ壁の中に、真新しい木の板が混じるのは、正直、ちょっと違和感があります。だけど嬉しいものです。

飯田線湯谷温泉駅、下校する子供

 訪問時は暑さが少し引いた夕方前で、下り列車が到着すると、小学生の子供達がぞろぞろと列車から降り、駅は一瞬賑やかになりました。飯田線は大切な生活路線なのだと実感…。

野田城駅、失われしものと佇み続けるもの

 そして、飯田線のこの辺りに着たからには絶対に外せない野田城駅へ。しかし、2番ホームに降り立った瞬間、強烈な違和感を感じました。

飯田線・野田城駅2番線

「あれ…??桜の木は!?」
野田城駅と言えば、2番ホームに沿って桜並木があり、桜満開の時、その横を列車が通り抜ける様子は、外から見ていても、車内から見ていてもまさに絶景。しかしその桜の木が1本たりともありません。もう一度あらためて良く見ると、やはりそこには茂みや雑草があるだけです。残念ながら桜は伐採されてしまったようです。

 後で駅前商店のおばちゃんに聞いてみたら、今年、係員が除去する旨の挨拶をしに来て、その数日後に切り取られてしまったようです。おばちゃん曰く、駅に向かって成長し過ぎたため邪魔になったのでは…。そして、駅の桜と言っても、植えられていたのは横浜ゴムの敷地内で、横浜ゴム側がそんな状態になった桜の手入れをするのを嫌ったのではと…。

 ただ残念な風景に映ります。ある春の日、この駅に列車が進入した時、満開の桜並木に車内のあちこちから漏れた感嘆の声が虚しく頭に響きます…。

飯田線・野田城駅の木造駅舎

 木の質感豊かで素朴な木造駅舎は健在なのは何よりです。件の駅前商店おばちゃんが
「こんな古いの、撮りに来る人よく見るけど、これがそんなにいいもんなのかねぇ…」
と不思議がっていました。
「いや、すごくいいんですよ!」
と心の中で。
ずっとあたりまえのように近くにいると、その価値が意外と気付かないものなのだなと…。まあ古駅舎好きも変った趣味だとは思いますが(笑)

 ちなみに9月から、駅舎東側に信号機室を設置する工事を始めるそうです。

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