Solanoの鉄旅駅旅ブログ

鉄道・列車、駅巡りの旅など鉄道旅行記、
木造駅舎など訪れた駅、鉄道の気になる話題から駅にまつわる小ネタまで…。
乗り鉄・駅鉄のSolanoが、鉄道の旅についてあれこれ語ります。
日本全国、たまに海外に出没。

ポルトガル鉄道、ドウロ線で見た鉄道車両廃車体

蒸気機関車に客車にディーゼルカー!? 廃車天国をゆく

 3年前の2009年の夏、ポルトガルを旅し車窓や街の中とか風景を見てて思ったのは、廃虚っぽい建物が放置されたままになっているのが目に付くなという事です。もちろん廃虚だらけという訳ではなく、街中にポツンと…、されで堂々と残っているのが妙なインパクトがありました。荒れ気味の一軒家に、ポルトガル語で「売ります」「貸します」という看板が付いているのを見ると、コレ本当に売る気(貸す気)あるんだろうかと思ったものです。

 そのような印象を鉄道でも感じました。ポルトとポシーニョを結ぶローカル路線・ドウロ線の駅では、結構な数の鉄道車両の廃車体を目に驚かされました。

ポシーニョ駅、蒸気機関車と有蓋貨車の廃車体

 ドウロ線の終点ポシーニョ駅構内の蒸気機関車と有蓋貨車の廃車体。ポートワインに縁深いドウロ川の流れに抱かれるような風景が、雄大なような哀愁をそそるような不思議な風景です。以前はポシーニョの更に先、スペインまで路線が延びていましたが廃止となり、今はここが終点です。

 この日見た廃車体は、これで終わりではありませんでした。週一回のSL列車に乗るため、ポシーニョ駅から、SL始発のレグア駅まで折り返しました。

レグア駅、蒸気機関車廃車体

レグア駅構内隅の側線にもSLの廃車体が…。

レグア駅、転車台周辺の廃車体群

 レグア駅構内隅、転車台周辺の廃車体群。更に別の蒸気機関車、ローカル線向けの気動車2両。

d8394a62.jpg

 上記側線とはちょっと離れた場所の業務用ホームに留置された廃車体群。落書きが酷いです。

 ポルトガルの鉄道は、基本的にレールの幅が日本の新幹線よりも幅広の「広軌」を採用しているのですが、支線には軌間1,000メートルのメーターゲージが採用されていて、ここレグアからもかつてはローカル支線が延びていました。これは妙に小さい車両なので、その支線用の車両と思われます。

まるで列車の墓場!?トゥア駅

 そしてSL列車に乗って終点のトゥアまで行き、折り返しまで1時間程ありました。田舎の駅で、非鉄道ファンの視点からはこれと言って見る者は無く、多くの人が退屈そうにしていましたが、駅好きの私にはちょうどいい駅の散策タイムです。

トゥア駅構内、蒸気機関車廃車体

 構内の蒸気機関車がポツンと…。よく見ると、この蒸気機関車が載ってるレールは他と繋がっていなく途切れているので、当初は保存の意図があってここに置かれたのかもしれません。今は保存ではなく「放置」ですが…

トゥア駅構内、黒こげになった客車

 かつての構内には黒焦げの無残な車両もあって絶句…。

トゥア駅、黒こげ客車の内部

 上の黒焦げ車両の内部。原形を留めていません。周辺に人家が少なく閑散としているので、落書きと同じいたずら感覚で火をつけられてしまったのでしょうか…?

 この車両もやや小型で、メーターゲージ用の客車と思われます。かつてトゥア駅からもへのメーターゲージの支線がミランデーラ方面に伸びていましたが、廃止となっています。しかし、この路線のミランデーラ近郊部分は地域輸送の路線として残っているそうです。

トゥア駅、緩急車?、客車、蒸気機関車の廃車体

 同じくトゥア駅構内。緩急車と思われる車両と有蓋貨車、その隣に蒸気機関車が留置されています。屋根の下という恵まれた環境で、荒れ果てた他の車両より奇麗で、こちらは保存されているのだなと感じます。屋根からは外れますが、有蓋貨車に続いて、メーターゲージ用と思われる客車が3両連なっています。

トゥア駅、メーターゲージ車両1等車客室

 扉が空いていたので、よじ登り中に入ってみました。半室1等車で、1等車側は狭い車内ながら1-2のゆとりを感じる座席配置でしたが、中は埃っぽく、長期間、使用されていない事を物語ります。

 蒸気機関車天国…と言えば聞こえがいいのかもしれませんが、放置され朽ちるままになっているのが哀れです。トゥア駅は、SLの折り返し時間の間で一般人が楽しめる施設な何も無く、ほとんどの乗客が手持ち無沙汰でぶらぶらしていました。なので、こんなに一杯車両を放置しておいて、トゥア駅に鉄道博物館でも作る気だったのではと訝しく思いました。実際にそうなってくれれば嬉しいですが。

 日本だったら鉄道車両にしろ、建物にしろこんなになるまで放置する事はあまりなく、比較的素早く撤去・解体するものなのでしょう。だけど、ポルトガルでは困らない限り手入れしないで朽ちるまで放置する事もままある。そういうズボラ…、と言うと失礼ですが、細かい事に拘らずのんびりした所はポルトガルの国民性なのかなと思いました。


 蒸気機関車は奇麗だったらこんな感じです… ポルトガル、動態保存されている蒸気機関車
「Comboio Histórico」。訳すと「歴史的列車」。ポルトガル鉄道・ドウロ線で動態保存され、客車も木製でレトロな雰囲気満点でした。夏季に週一回運行。

にほんブログ村 鉄道ブログ 駅・駅舎へ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ
(ブログランキング参加中!)

Comment

ぽっぽ| 2012年07月20日 20:22
はじめまして、SLは96年にレグアに行ったときにすでにおいてありました。転車台付近には4線になっていてブロ-ドゲ-ジの車両も入っていたのかとおもいました。もし、MIXIに参加されていましたらポッポの写真をご覧ください。若干ですがレグアでの写真をアルバムにアップしています。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
作者
myimage

Solano(そらの)
Twitter: @solano14
列車に乗って気まま旅。
或る駅でふと降りて、駅舎や構内をあれこれ観察。そしてぶらぶらと街歩き。
日本全国とたまに海外へ…。

このブログの他に3つのサイトを作成しています。

  • ライブドアブログ

「ポルトガル鉄道、ドウロ線で見た鉄道車両廃車体」

Solanoの鉄旅駅旅ブログ ( ↑↑ )
~鉄道・列車の旅と駅巡りの旅のブログ。列車の乗車記、駅舎訪問記と言った鉄道旅行記、駅に関する気になるあれこれ…~。

© Solano.